太陽光 デメリット

地震に強い家って各会社が好き勝手に言い放題。

『地震に強い家が立てたい』

 

家を持つ人なら誰もが臨むことだと思います。

 

昔なら、良い仕事をすると評判の大工さんを頼るのが、
地震に強い家を建てる方法でした。

 

その後は、紙のチラシです。

 

「任せて安心。釘一本まで魂込めます」
新聞の中に入っている広告を見て、
建築会社を決めました。

 

そして、今はネットです。
ネットには情報が溢れています。

 

しかし、どこに頼めば、地震に強い家を立ててくれるのか、
ネットでいろいろ調べたとしても、解決することはありません。

 

だってどこのホームページを見ても、
地震に強い家を建てますって、
書いてありますからね(笑)

 

ただ、地震に強いという根拠を、それぞれ注意深く
見ていけば、いろいろわかるところも出てきます。

 

柱が太いって、だからどうした?


一時期程は、少なくなりましたが、
「柱が太い」っていうのをウリにしている会社があります。

 

そりゃ細いよりは、太い方がいいですが、
そこじゃないだろ?って、思います。

 

柱がいくら太くても、バランスが悪かったら、
地震にはまったく強くありません。

 

例えば、柱の数。
建物の東側に柱がたくさんあるのに、
西側に少ししかなかったら、当然地震には弱くなります。

 

方角によって、柱の数に大きな差なんてあるのかと、
疑問に思うかもしれませんが、決して珍しくはありません。

 

店舗併用住宅だったり、1階に駐車スペースを設けたりすると、
柱の数に偏りができます。

 

店舗併用住宅は作らないほうがいいの?

 

柱の数に偏りができるなら、店舗併用住宅は作らないほうがいいの?
いえいえ、そんな事はありません。
バランスが乱れたなら、取り直せばいいんです。

 

どうしても、柱の数が少なくなるなら、
柱が少なくてもすむように、横架材である梁を丈夫なものにして、
欠点を補えば問題ありません。

 

梁せいを大きくする方法や、梁の中に鉄骨のフレームが入った
特殊な梁を使う方法もあります。

 

重要なのは、弱点をしっかり把握し、それを補う事です。

 

ただ、単純に、柱を太くするといった安直な考えでは、
地震に強い家にはならないという事を知って下さい。

 

地震に強い家は、耐力壁のバランスが大事

 

耐力壁とは、耐震性の高い構造壁の事をいいます。

具体的には、上記のイラストのように、
柱と柱の間に、筋かいという斜めの部材を設けて、
柱と筋かいを指定の金物で固定して、一体化させたものです。

 

筋かいが片方だけのものと、タスキ掛けしたものとの
2種類があります。

 

この耐力壁を東西方向と南北方向に、できるだけ同じ数を
設置することで、どんな方向に建物が揺れても、
バランスを保って、地震に抵抗できる建物となります。

 

ここでも、バランスが重要です。
例えば、東西方向だけに、必要以上に耐力壁を設けても、
地震に強くなるどころか、弱くなる可能性の方が高いという点です。

 

家はメトロノームと一緒。屋根は軽いほうが、揺れが少なくていい。

 

音楽の時間に使ったメトロノームを覚えていますか?
振り子時計の振り子が上下逆さまについたような機械。
重りが重いほど、ゆっくり大きく揺れるんですよね。

 

家もこの原理と同じです。
屋根が重いと、地震が来たときには、大きく揺れます。
つまり危険です。

 

地震に強い家にするには、屋根を軽くするのが、王道です。
そういう意味では、太陽光発電パネルを載せるのは、
確実に地震に対しては、マイナスに作用します。

 

太陽光パネルって、1KNで、100キログラムぐらいありますからね。
10KN載せたら、1トンですよ。

 

そりゃもうとんでもない重さです。

 

当然、載せる場合には、事前にそれ相応の準備は必須です。
設計段階で、太陽光パネルを載せることが決定していれば、
その重量を見越して、安全な設計ができますが、
工務店レベルで、なかなかそこまで計算している会社は
少ないのが実情です。

 

結局のところ、耐震計算しているかどうかが重要

 

いろいろ話してきましたが、結局のところ、
耐震計算することでしか、その家が地震に対して、
本当に強い建物になっているかはわかりません。

 

柱が太い。
耐力壁が多い。

 

これらは重要な要素ではありますが、
それ単体では意味を成しません。

 

弱点を補えているか?
バランスが取れているか?

 

この2つを同時に考えなくてはなりません。

 

そのためには、耐震計算が絶対に必要です。

 

言い換えると、耐震計算をしていない家は、
弱点を補えているかわからないし、
バランスが取れているかもわからないのです。

 

耐震計算しているかどうかって、どうしたらわかるの?

 

でも、耐震計算してるかどうかって、どうすればわかるの?

 

これは、直接、その会社の人に聞けばいいんですが、
ホームページからでもおおよその検討はつきます。

 

・耐震等級2クリア(耐震等級3クリアなら、さらに良し)
・長期優良住宅対応物件

 

 

これら2つのワードを見つけることができれば、
耐震計算しています。

 

まぎらわしいのが、
・耐震等級3相当

 

相当って・・・・

 

これは、その会社が勝手に、
耐震等級3くらいの耐震性能はありますよって言ってるだけで、
公的な評価があるわけではないですからね。

 

まぎらわしい・・・

 

少なくとも、太陽光パネルを載せるのなら、
耐震計算は必須です。

 

必ず、耐震計算している建築会社に
仕事を依頼するようにして下さい。