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太陽光発電のデメリット!一級建築士がこっそりばらします。

太陽光発電のデメリット!一級建築士がこっそりばらします。

太陽光発電のデメリットを1級建築士が、こっそりばらします。

いきなりですが、太陽光発電のデメリットって何だと思います?

 

もし、あなたが太陽光パネルをこれから屋根に載せることを検討しているのなら、
必ず知っておくべきことです。

 

 

よく言われているものをまず紹介し、
その次に一級建築士の視点で、あまり他のみなさんが言わないようなこともお話しします。

 

まずは、一般的によく言われている太陽光のデメリット

・初期投資費用がかかる
・外的要因(天候や隣地状況)によって発電量が不安定
・屋根に穴を開けるので雨漏りのリスク
・パワコンの修理など、メンテナンス費が不透明
・将来的に電気の買取自体がなくなる可能性

この5つに関してはまさにその通りです。

 

しかし、デメリットを解消する方法もありますので、
それも含めて、順に解説していきます。

 

初期投資費用がかかる

これはたしかにその通りです。
太陽光発電システムは、家をグレードアップする
オプションのように感じますが、実際は、
株などと同じ投資案件です。

 

 

100%利益がでるものではないので、
あくまで、余剰資金で設置するかしないかを判断すべきです。

 

うまくいけば、利益も大きいの初期投資費用がかかるのは
当たり前です。

 

事前に、この投資が儲かるかどうかを判断する材料が
とてもたくさんありますので、しっかり事前に調べることができれば、
とても優良な投資案件だと思います。

 

外的要因(天候や隣地状況など)


まあ、これはその通りです。
雨の日が続いたり、雪が多く積もる地域では、どうしても発電量を減ります。

 

地域ごとの年間発電量のデータもありますので、導入前は、
そういったデータを事前に調べておけば、
設置じてみたけど、全然発電しないというリスクはなくなります。

 

もうひとつは隣地状況ですね。

 

南側に大きな建物が建ち、
年中日が当たらなくなるというリスクも考えなくてはなりません。

 

用途地域が、第1種低層住居専用地域や、
第2種低層地域なら、12m以下の建物しか建ちませんので、
突然マンションができてパネルに日が当たらなくなるようなことはありません。

 

しかし、その他の地域に太陽光パネルを設置する場合は、
隣地に建つ建物を予想して、できるだけ日陰にならないよう
に配置計画や屋根計画を検討することが必要です。

 

新しい分譲地などで、
これから家が建っていくというようなケースですと、

 

あなたの敷地の南側に建つ家がどんな形なのかを知ってから、
太陽光を検討するのもリスク回避のひとつ方法です。

 

あなたの家の方が先に建築する場合は、
太陽光パネルを載せられる設計にしておいて、
隣家の形状をみてから、最終判断をするという事です。

 

屋根に穴を開けるので雨漏りのリスク

屋根に穴を開けるのでリスクは当然あります。
ここは、雨漏り保証を事前に確認しておくことが重要です。

 

・メーカー保証はついているのか?
・施工店の保証はついているのか?
・工務店は保証してくれるのか?

 

納得いく保証が確認できてから、契約を交わせば安心です。
反対にここが解消されない限りは、契約してはいけません。

 

パワコンの修理など、メンテナンス費が不透明


パワーコンディショナーは、10年〜15年で故障し、
メンテナンス費が10万前後かかると言われています。
その他にはパネルの清掃費などもかかります。

 

 

太陽光設置後の、損得シミュレーション時に、
メンテナンスにかかる費用をしっかり含めて、
導入を決めることが重要です。

 

メンテナンス費用が発生することがわかっているのに、
隠して損得シミュレーションを提出してくるような業者は要注意です!

 

将来的に電気の買取自体がなくなる可能性

10年固定買取が終わった後、続けて国が買い取ってくれるかは
実際のところ不透明です。
なので、自分の家で使う電気以上のものを発電したとしても、
その電気は捨ててしまうしかない可能性があります。

 

自分の家で使う電気代がまかなえる分のパネルしか
初めから載せないという選択肢もありますし、

 

蓄電技術の発展に期待し、
買取がなくなっても、自分の家の蓄電池にどんどん電気をため込んで
使っていくと予想を建てて行動するのもいいかと思います。

 

 

買取がなくなる前提で、初めから行動していれば何もリスクではありません。

 

 

ここまでが、一般的によく言われている太陽光のデメリットです。
そして、そのすべてが、デメリットといっても回避できるものばかりです。

 

なので、太陽光発電に関して情報提供しているサイトでは、
すべて問題ないので、太陽光をのせましょうという論調になっていると思います。

 

太陽光のデメリットを一級建築士の視点で見る

ここから先は、一級建築士として、
私が思う太陽光のデメリットを3つお話しします。

 

1つ目は、耐震性の低下です。

屋根は軽くが耐震対策の鉄則です。

 

耐震改修をする場合は、
まず重い瓦から、軽いカラーベストや、ガルバリウムなどに屋根を葺き替えます。

 

壁を壊して補強などしなくても、
そうすることで、飛躍的に耐震性能が向上するからです。

 

屋根を軽くしただけでは、十分な耐震性能が確保できない場合は、
耐力壁と言われる地震に抵抗できる強い壁を増やしていきます。

 

柱と柱の間にはいる斜め方向の部材、【すじかい】が入った壁が耐力壁です。

 

ただ、誤解してほしくないのは、
重い瓦がダメと言ってるのではないということです。

 

重い瓦を載せるのなら、重い瓦に耐えうるだけの
耐震性能にする必要があると言いたいのです。

 

太陽光パネルも全く同じです。
太陽光パネルをたくさん載せれば、それだけ耐震性能が悪くなりますので、
それに耐えうるだけの耐震対策が必要です。

 

つまり、設計段階から太陽光パネルの重量を計算に入れて、
耐震設計をしておくべきだと言う事です。

 

それさえしておけば、たとえ瓦屋根に太陽光パネルを載せても、全然OKです。
ただ、やっていない会社多いですけどね・・・

 

今後、これは大きな問題になる可能性があります。

 

2つ目は屋根の耐久性です。

太陽光パネルは長寿命です。
40年以上たっても故障せずに可動している実例もあります。

 

しかし、それが載っている屋根の方は、
そこまでの耐久性がないのが実情です。

 

太陽光パネルを載せると直接日光が当らないので、
屋根の耐久性があがるというデマもありますが、
実際はそんなことはありません。
経年劣化していきます。

 

耐久性が高いと言われる陶器瓦だって安心できません。

 

瓦の下にあるルーフィングという防水紙の寿命が20年と言われています。
瓦屋根の場合、瓦自体ではなく、実際は、ルーフィングで雨漏りを防いでいるという側面もあります。
ですので、瓦屋根に太陽光を載せる場合は、ルーフィングから施工しなおすことが必要です。

 

より詳しく知りたいかたは、下記記事をご参照ください。
太陽光パネル 載せていい家、駄目な家

 

最後は、施工店のレベルの差が大きいこと

最後は、施工店のレベル差です。

 

仕事柄、多くの太陽光パネル施工店と接してきました。
いろんな職人とも会いました。

 

屋根工事がメインの職人もいれば、
電気工事がメインの職人もいました。
中には、まだ施工して2現場目という、ほぼ素人のような職人もいました。

 

太陽光パネルの設置工事は新しい仕事と言ってもかまいませんので、
経験がないのはかまいません。

 

初めは、何度もつまづきながらでも、
マニュアル通りに、重要ポイントをしっかり守って仕事をしていけばいいんです。

 

ただ、現場によっては、マニュアル通りにいかないところも出てきます。

 

そういった箇所での、コーキングの多用も気になりました。

 

コーキングは一応防水剤ですが、屋根の上だと
寿命は5年程度だと思います。

 

5年ごとに屋根の点検をする覚悟があるのでしょうか?
私なら、なるべくコーキングに頼らない防水方法を考えます。

 

そこで、感じた事は、
何十年も先の事まで考えて、工事してくれている職人は
少ないなーということです。
プロ意識がないと言ったらいいのでしょうか?

 

私達、設計士は、
自分が設計した図面に名前も印鑑も残ります。

 

大げさではなく、一生面倒を見るつもりで、
その家を向き合っています。

 

変な納め方をして、雨漏りでもすれば、
何十年たっても設計した建築士の責任です。

 

それだけに、難しい納まりが要求される箇所では、
何日もそこだけで悩んだりします。

 

それほど一件の家を設計するのは、神経をすり減らします。

 

太陽光パネルの職人さんはどうでしょう?
 
何十年先でも、雨漏りしないようにしっかり施工してやる!
そういった意気込みで仕事をされている方が何人いらっしゃいるのでしょう?

 

太陽光発電は、一時のブームの際に、
儲け第一主義で、様々な業種の方達が参入しました。

 

それ自体は悪い事とは思いません。

 

しかし、儲けが薄くなると、
すぐに撤退した業者が何社もいました。

 

非常に腹立たしいです。

 

太陽光設置は、設置して終わりではありません。
長きに渡って、発電量を確保していかなくてはなりません。
契約して頂く前は、何十年先までメリットがあると語ったはずです。
雨漏りやメンテナンスの保証の話もしていたはすです。

 

会社が無くなれば、施工店保証もなくなります。
彼らはそのことをどう思っているんでしょう・・・

 

私は許せません。
責任放棄以外の何物でもありません!
 
もちろん、すべてが、そういったモラルの低い業者ばかりではないです。

 

そこまで丁寧にする必要があるの?
というくらい文句のつけようのない施工をしていた業者もいました。

 

でも、その業者も今はほとんど工事をしていません。
激しい価格競争の結果、今は、小さな販売店では、
太陽光を設置しても利益はほとんど出ないそうです。

 

5年先に、会社が存続しているかと聞かれれば
難しいと答えるしかない状況のようです。

 

そうなると、例え、良質な工事をしていても、
今後は、太陽光ビジネスから撤退する販売店も増えていくでしょう。

 

今後は、太陽光パネルも設置は
経営状態が安定しているところに頼む方がいいです。

何かあっても対応してくれます。
何十年と頼れるパートナーを見つけなくてはなりません。

 

経営状態が安定している優良施工店の見つけ方

そんな会社どうやったら見つけられるの?

 

そういった質問には、いつも下記サイトを紹介しています。



このサイトに登録している施工店は、優良企業ばかりです。

 

それに、複数社、一括見積もりがとれるんですよね。
太陽光導入時に見積もり比較は必須です。
価格が下がることもメリットですし、保証内容などの比較にも使えるので、
あなた自身の太陽光に関する知識が簡単にアップするんです。
複数のメーカーの話を聞くの絶対です。
これから、何十年先まで、この決断の結果が影響しますので、必ず実践して下さい。

 

工務店を通す必要はありません。


工務店は、1社と裏でつながっていることが多く、そのメーカーを推してきます。
(だって、バックマージンが入るんですから!)
つまり、公平な競争になりません。

 

 

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