屋根の耐久性と、太陽光パネルの寿命
「太陽光パネルと屋根の寿命、どっちが先なの?」
これは、よく質問されます。
一般的に太陽光パネルの寿命は20年〜30年と言われています。
一方、屋根はどうか?
屋根材の種類にもよります。
瓦だと、60年
ガルバリウムだと15年
高耐久のカラーベストだと、30年なんて言われていますが、
実際は、屋根材の下に敷いているルーフィングという
防水紙の寿命が先にきてしまいます。
施工状況に大きく左右されますが、
ルーフィングの寿命は、一般的には20年と言われています。
ルーフィングの寿命がつきると、
粘着性がなくなってしまいますので、
屋根材を止めている釘穴廻りなど、
今までは粘着性によって塞がっていた箇所から、雨が漏れ始めます。
つまり、通常は太陽光パネルの寿命より、
屋根の寿命の方が先にきてしまいます。
パネルの移動はどれくらいの費用がかかるの?
屋根よりも、太陽光パネルの方が耐久性が高い
それは、つまり、太陽光パネルをいったん取り外して、
屋根をメンテナンスして、再度太陽光パネルを
復旧する工事が必要になるということ。
実際、その作業にいくらくらいかかるのでしょうか?
パネルの数や、工事店によっても幅はありますが、
4KWのパネル数で、およそ50万程度の費用は見ておいた方がいいですね。
それと、太陽光発電システムには、パワーコンディショナーという
太陽光パネルが発電した電気を家庭用電源として使えるようにする
変換機があるのですが、この通称パワコンの寿命が、10年〜15年です。
こちらのメンテナンスが約10万程度。
この費用も見ておく必要があります。
結論、こうするのがベター。
太陽光発電って、実は全然お得じゃないのでは???
今回の記事を読むと、そのように思われるかもしれませんね。
ここで、一級建築士の視点で、
こうするのがベターというアドバイスをしますね。
ルーフィングを30年高耐久のものを使用して、太陽光パネルと、屋根の耐久性を合わせる。
⇒太陽光パネルと屋根のメンテナンスを同時に行うことで、コストダウン
そもそも太陽光を載せるメリットがあるのか正確に検討する。
⇒信頼できる太陽光発電比較サイトから見積もりをとる。
⇒その費用に、屋根材の仕様アップにかかる費用と、パワコン等のメンテ費用も検討する。
他にも、太陽光発電にまつわる記事を
建築士の視点で書いていますので、良かったら参考にしてみて下さい。
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